ラブストーリーで王子なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのラブストーリーで王子な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月19日の時点で一番のラブストーリーで王子なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.9 1 ラブストーリーで王子なアニメランキング1位
赤髪の白雪姫 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (645)
3515人が棚に入れました
分割2クールの後半クールにあたる。

赤い髪を持つ少女・白雪は、タンバルン王国のラジ王子に見初められ、愛妾にされかかり、国を出る。たどり着いた森で、隣国の第二王子・ゼンに助けられた白雪は、彼の国・クラリネス王国の宮廷薬剤師として働き始める。やがて想いを通い合わせていく白雪とゼン。王子と薬剤師という二人だが、たくさんの出会いや出来事を経て更に絆を深め、二人を認める人物は少しずつ増えていく。

声優・キャラクター
早見沙織、逢坂良太、梅原裕一郎、名塚佳織、岡本信彦、三瓶由布子、甲斐田裕子、福山潤、小西克幸、豊永利行、國立幸、浅沼晋太郎、水瀬いのり、小松未可子、石田彰

〇ojima さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期の雰囲気が(ブレてなくて)よいですね

2期を楽しみにしてました。
1期同様ゆっくりとした時間の流れがあって良い雰囲気です。
どんな物語になるのかな

2期は皆がお互いに対して強い心を持っていることが印象的です。
恋愛 片思い 主従 感謝
観ていて楽しいです。 私、オヤジですけど。。。 

最後まで観て
最後にまたこちらが照れちゃうような恋のシーンがありにやけてしまいます。

もし次期があったらラブラブだけで物語にならないと思います(笑)
でも、ひょっとして3期以降不幸が始まるのでしょうか?心配だ~。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 46

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

願うならこの道の先も自分で描けるよう・・・願うならこの物語を彩るのは運命の色であるよう・・・

大好きなはやみんが主演する赤髪の白雪・・・思い返すと1期では色んな事がありました。
幼い頃から薬学を学んでいた彼女は薬剤師の道を進むのですが、タンバルン王国のラジ王子に目を付けられて国を飛び出し・・・森の中でクラリネス王国のゼン王子と出会いました。
まだあどけなさの残る笑顔が印象的なゼンですが、王宮の中では笑ってばかりもいられない立場である事・・・書かれたカルテを見た白雪が大粒の涙をポロポロ流していたのが印象的です。
そのカルテを見た以降、白雪はゼンの客人として王宮に居るのではなく、自分の居場所を作るため宮廷薬剤師になる事を決意・・・難しい試験を見事突破しました。

ゼンと親しくする白雪を見て快く思わない一部からの嫌がらせもありましたが、意思を貫き通す心の強さ・・・大切な人の尊厳を守ろうとする態度・・・強大な力に彼女全部で立ち向かう勇気を持つ白雪です。
例え相手が誰であっても筋の通らない事には凛とした態度で立ち向かうところは、彼女の大きな魅力だと思います。
そしてゼンとの仲もしっかり深まったところで1期は終幕しました。

こうして思い返してみると、1期は「成長」というキーワードがしっくりくるように思います。
1期が成長なら2期のキーワードは植物で例えると「根付く」の様に感じました。
2期では1期よりスケールの大きな出来事が次々と襲いかかる中、白雪とゼンは例え別々になってしまったとしてもお互いを信じ合うんです。
大きな信頼って難しいです・・・でもそれが出来るという事は、今まで以上に相手の心に色濃く住まう事ができている証だと思うんです。
お互いの距離が離れれば離れるほど・・・そして危険度が上がれば上がるほどパニックになるのではなく相手を信頼する・・・これってなかなかできる事じゃ無いと思います。

これまで白雪とゼンに焦点を当ててレビューを書いてきましたが、2期ではいつも二人を気遣っている側近の株も相当上がったのではないでしょうか。

キキ・・・普段は物静かな女性ですが、彼女の勇猛果敢な行動には感動しました。
爵位も持った綺麗な人なのに・・・大切な人のためなら顔色一つ変えず何事も顧みない行動を平然としてのける彼女・・・その言動には迷いも躊躇いもありません。
この人も目的のためなら厭わないんだ・・・そう思うと彼女の魅力が倍増した気がしました^^;

でもキキ以上に私の中で株を上げたのがオビでした・・・
彼の心中が複雑なのは分かります。でも与えられた任務は確実にこなすので、ゼンからも高い信頼を得ていた彼は白雪の護衛を務めることに・・・
ゼンから護衛を任された時・・・すごく嬉しかったと思います。
だから任務にも相当気合が入っていたようにも見受けられました・・・
物事に集中している時に想定外の事態が起きたり、強制的に異なる情報が流れ込んでくると咄嗟の判断はどうしても鈍ってしまいます。
人間として普通の摂理だと思います。
そしてそれはオビも同じ・・・
決して油断していた訳じゃありませんが、彼は仕事上でミスを犯してしまうのです。
オビを案じる周囲には変わらぬ態度と言動・・・
でも腹わたは煮えくり返っていたと思います。
相手にも・・・そして自分にも・・・
動き出したオビの眼光はどこまでも鋭く、見ていて恐怖すら感じるほどです。
でもそれはオビが必死である事の表れ・・・
ミスを自分で何とかしようとする姿勢は頼もしく思いました。

波乱万丈の2期・・・気になる方は本編でご確認下さい。
紆余曲折ありますが、白雪とゼンの仲はこれまで以上に深まったと思います。
二人のシーンなんて・・・もうキュンキュンしっ放しでした^^
そしてこれがはやみんボイスというのが堪らないご褒美・・・
はやみんファンは必見の作品・・・なのではないでしょうか^^

オープニングテーマは、はやみんの「その声が地図になる」
エンディングテーマは、eyelisさんの「ページ〜君と綴る物語〜」
1期,2期共に歌い手さんは一緒でしたね^^
印象的なのがオープニングです。初めて曲の情報を知った時、はやみんが作詞と作曲も担当されている事にちょっとビックリしました。
後から知ったのですが「その声が地図になる」の曲は、これまではやみんの
頭の中にあったメロディを曲にしたんだそうです。
はやみんがずっと温めてきた曲と思うと、ファン冥利に尽きる・・・という気持ちです^^

分割2クール作品の後半で第13話から第24話までの計12話の作品でした。
物語がホント綺麗に纏まっていたと思いますし、主演のはやみんも抜群にハマッていたと思います。
こういうキュンキュンする作品・・・大好きです。
ラストまでしっかり堪能させて貰きありがとうございましたm(_ _)m

投稿 : 2025/02/15
♥ : 21
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

キュルルンアニメ

分割2クールの後半戦。
今クールはちょっとだけ障害が発生。
{netabare}でも、障害なんて単なる酒の肴。
当たり前のように二人は絆を深めちゃいます。{/netabare}

二人の熱気にあてられてお腹いっぱいだった前クール。
追い打ちをかけるように、さらに一杯に。
腹具合が悪く、キュンキュンというより最早キュルルンです。
胃薬を処方して、怒涛のラストに備えましょう。

ところで、このアニメ、脇キャラが魅力的です。
今回株を上げたのが、ラジ王子。
へたれは相変わらずですが、王子としての自覚が芽生えたようです。
ラジ王子を支えるサカキさんは超良識。
落ち着いた立ち振る舞いが大人の魅力でした。

{netabare}側近関係では、ミツヒデと木々の関係が気になるところ。
互いの気持ちを隠しながら(?)の軽快なやり取りが気持ちいい。
そして、オビ。
白雪への気持ちは封印し、ゼンに忠誠を尽くす。
その態度がすがすがしくてかっこいい。
オビの一挙手一投足が私のお気に入りです。{/netabare}

完璧なまでの王道少女漫画原作アニメ。
3期も観たいけど、お腹がもたないのでこの辺でお開きとしましょう。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 47

65.3 2 ラブストーリーで王子なアニメランキング2位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (117)
322人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アリシアVSリズが活かしきれない展開にがっかりです。

 ひょっとしたら結果的に最後まで見るかもしれませんが、原作7巻まで読んで急にアニメへの興味を失いました。原作もアニメ同様決して質は高くないです。
 本作の特徴は、アリシアのキャラの動きが非常に面白い、そしてリズがどうなるのか。その2点です。それがどうなるかが気になって読みました。

 リズの魅了の件ですが、これが機能しなかったですね。唯一面白かったアリシアVSリズの構図が崩れてしまいました。これが本作原作に対して最大の興味を失った原因です。アニメ以降の部分でそこを期待したのですが、どちらかと言えばラブストーリー、逆ハーレムになってしまいました。詳しく原作の展開をここで書いてもしょうがないので言いませんが、現状ではリズを膨らませられていません。そこが気になって読んでいただけに、展開にがっかりしてしまいました。

 それとロアナ村まわりは、何かを描く素材も下ごしらえもできていた気がするんですけど、調理に失敗してしまった感じです。ウィルが使いきれてなかったですね。

 悪役令嬢なろう系は構造的に初期設定はどの作品も面白いんですよね。ですが、この悪役令嬢ものは女性原作が多いせいか、ラブストーリーがどうしてもメインになります。これがエンタメとしての完成度を下げます。そこを味付け程度に切り捨てられなければ、悪役令嬢ものはほぼ100%失速する構造と言っていいと本作を見て改めて思いました。

 という事でモチベーションが激減して断念です。


1話 MAHOとは知らず…即切りのレベルだけど…大博打であと1話?

{netabare}  MAHOですか。実はそれを知らずにキービジュアルが可愛いので見出したら、1話とは思えない作画レベル、テンプレの悪役令嬢。説明だけじゃんという感じで、どこにも期待できる要素がなく、秒で切るべきというレベルでした。

 うーん、即切り…と言いたいですけど図書館で「魔法が見つからない」のとEDの最期の黒い薔薇がちょっと気になりました。青と金の対比で金に対する黒ですから、ヒロインが金になる話ではない示唆ですよね。
 そこが「悪役令嬢レベル99」のような絶妙な面白さになればなあ…ほぼ9割以上の確率でつまらないと理性ではわかっていますが魔が差して少し期待しています。レビューを始めた以上は、もう1話か2話は見たい気もします。大博打ですけどね。{/netabare}


2話 漫画動画よりもアニメのレベルは低いですが、展開は気になります。

{netabare} 少なくともアニメを見ている感覚にはなりません。ユーチューブの漫画動画みたいです。いや作画が崩れる分それ以下かもしれません。ただ、です。話自体とヒロインのアリシアのやっていることは結構興味深い気がします。ということは「原作者様、お気の毒です」と言うしかないですね。

「悪女」の定義はよくわかりませんが、OPで何故、アリシアは隻眼になっているか。ロアナ村と目が見えない元貴族らしき人はどういう役割なのか。そう、目が見えないのが何かテーマなんでしょうか。 貴族と貧民の差をクローズアップしていますので、それが彼女の成長がどういう展開になるのか。

 そう、話が展開しているんですよね。話自体のレベルが高いかと言えば細かいところはダメダメですけど、話の展開は気になります。

 どうなんでしょうね…わかりません。アニメのレベルが低すぎて苦痛ですが、内容はあるかも。話というかアリシアがどうなるかには興味があります。{/netabare}


3話 設定の説明ばっかり。聖女は馬鹿にしか見ない。でもちょっと面白い。

{netabare} やっと前提条件が整った感じですね。魔力は危ないもので暴走する可能性がある。貴族独特のもの。年齢とともに使えるようになる。図書館で魔法の本棚が突然見えたの話もこの年齢によって魔法の何か条件が整ったからでしょう。あの貧困の村の元貴族様も魔法の事故があるようで。
 そして少年の信頼をいきなり勝ち得ましたが、もう少し深掘りできそうなのにキャラの使い方が持ったいない気もします。

 ライバルであろう聖女が登場しますが、彼女あるいは悪女たるヒロインの2人が危険な存在の可能性があるという設定は悪くないです。この2人の対立あるいは疑似的な仲間関係がおもしろそうなので、いきなり学園入学からスタートして2人のエピソードの中で過去が解き明かされるのでも良かったもします。

 それにしても…その聖女様のキャラ造形はなんとかならないんでしょうか。まあ、無垢な恐ろしさを演出したいのかもしれませんが、無垢すぎて痴呆にも見えます。それと貴族の男たち…オッサンはいいんですけど若い男が本当に誰が誰だかわかりません。

 ただ、相変わらず文句を言いながらも見ています。うーん。{/netabare}


4話 聖女の「理想論」対悪女の「現実論」かな?かなり面白くなってきました。

{netabare} 瀕死の少女を助ける場面でちょっと驚きました。まさか{netabare} 片足をぶった切る{/netabare}とは…治療魔法が万能でなく、できることが限られているということですね。
 これで、元貴族が「見えないけど見届けたい」と言うのと、なぜアリシアがOPで隻眼なのかもちょっと想像がつきました。これは今までにない厳しい展開です。そして、そこまでの覚悟があるヒロインはなかなかいません。まあ、想像どおりの展開ならですけど。

 また、悪女の意味もまだちょっと分かりませんが、聖女の理想論に対する現実論者としての悪女という見方はできます。ロアナ村がサブストーリーかと思っていましたが、メインストーリーになりそうですね。その点で言えばバラバラだった設定が収束して話になってきたような快感はありました。

 王が悪女サイドにつくのもなかなか面白い発想です。やはり作画も演出も褒められたものではないでですが、内容が面白いのは拾い物でした。

 原作が「なろう」にありました。600話近くありますが、1話50行くらいで合計30000行。面白ければ1日で読める分量ですのでちょっと読んでみるかもしれません。

 なろう系的な安易さも感じられますが、何かを考えて話を作っているなというちょっと読む価値がありそうな作品だと思います。{/netabare}


5話 粗削りで完成度は低いけど面白さと味があります。

{netabare} なろう小説を読みだしましたが、ちょっと文体が今時すぎて読みづらいので遅々として進んでおりません。その点ではアニメはわかりやすいと思います。正直、なろう原作と比較して制作会社ガチャに外れた…というほどレベルの差はない気もします。というか、結構アニメは上手く作っている気がします。

 この作品、なんていうんでしょう…細部の作りこみはちゃちなんですけど、全体の設定と話の流れは面白いんですよね。話の方向性もちゃんとあるし。そしてヒロインの独白が何とも言えない味があります。つまり、粗削りだけど見るべきものがある、という言い方が正しいでしょうか。

 原作者でも制作会社でもいいですけど、アニメ、小説…あるいはコミカライズ…なんでもいいですが、完成度の高い作品をどこかで提示できれば、かなりいいものができるのではないかと思います。
 正直「はめふら」はキャラ造形が段違いだっただけで、話の中身は数段進歩していると思います。{/netabare}


6話 聖女の気持ち悪さが主人公のいい子化のカリカチュアなら大したものです。

{netabare} いいですね。あえて聖女リズの性格造形の気味の悪さを意識しています。で、深読みするとこのリズって今のなろう系をはじめとした、マンガ、アニメ、ラノベのいい子ちゃん主人公のカリカチュアライズですよね。

 人の命を奪わない。信じれば解決する。非常に幼稚な正義論になっています。「ガンダムシード」とか「エウレカ」でもやってましたけど、(作品の出来不出来は別にして)短絡的な暴力否定でしか創作物として主人公のキャラ付けできないということです。
 最近感じている主人公の聖人、いい子化です。異世界転生もの全般、ラブコメ全般「ロシデレ」「負けヒロイン」などでも強く感じた部分です。

 今やっている「アオのハコ」も同様です。こちらは主人公ではなくヒロインですが、なぜあのヒロインって魅力に欠けるのかと言えば、やっぱり欠点がない聖女だからだと思います。はっきり言えばそこが本作同様に気持ち悪さに繋がっています。
 一方で「ダンダダン」を見ればモモが魅力的なのは欠点があるから長所が際立ちます。
 メタ的にそういう皮肉を込めてゲーム内部ということを意識してリズを描いたなら大したものだと思います。

 何度もいいますが、本作がいい出来のアニメだとは言いません。ただ、何か光るものがある作品だと思います。だからこのレベルの作画でも毎週見られます。{/netabare}


7話 やっぱり話は面白い。大きな枠組みがちゃんと感じられます。作画は…

{netabare} 衆議院選挙とかアメリカ大統領選挙とかあったので、ここに出ている貴族が少なくともノブレスオブリージュを自覚し、国を何とかしなければ…と憂いているさまを見ると何とも言えない気分になります。ただ貴族制はほぼ例外なく腐敗する宿命にあるので、権力というのは本当に難しいものです。

 という事が考えられる程度には話の構造がちゃんとしているんですよね。そしてやはり本作の聖女リズが現代的な日本人が望むヒロイン像の視点を変えたものだと思うと、そこも気持ち悪さもやっぱり描けています。

 それと障碍者がなかなか自然に描けています。キャラとして押しつけがましくないのがいいし、ちょっと訴えかけるものがあります。

 何度も言いますが、個々のエピソードは弱いですし、作画は紙芝居だしキャラの頭身はおかしいし、最悪です。しかし、大きな話の枠組みのレベルは高いなあと感心します。

 ひょっとしたら綺麗な絵でなめらかな作画は邪魔になる類の作品なのかもしれません。「なろう」掲載の小説をもっと読みやすい文章にしてくれたらなあ切に思います。{/netabare}


8話 アリシア最高です。ここまで強烈な印象になるとは…

{netabare} アリシア最高ですね。過去いろんなお気に入りキャラはいましたが、このキャラにはかなり惹かれました。OPで隻眼になっていたので多分そうだろうなと思う展開ですが、なんというかここまでとは…そのことについて悩むでもなく、あっさりした感じがかえって強烈な印象でした。この後、どういう展開かわかりませんが、8話までのアリシアの描写は本当に良いと思います。

 何となくですが、この原作者は身体障碍に何か思い入れがあるんでしょうか。隻脚のキャラもいますし。わずか8話の間にここまで肉体の欠損に着目しているのは本当に珍しいと思います。原作者の深層に障碍あるいは身体欠損の問題がある気がします。わからないですけどね。わからない分見ているこちらの胸に何かを残しました。

 大きな話の流れと、キャラは本当にいいですね。やっぱり原作を読んでみましょうかね。


追記 原作1巻読みました。「なろう」で読むより紙の文庫本が読みやすく一気読みでした。本作アニメのレベル90の課題を父親から言われるところまででしたね。

 結論から言って面白かったです。アニメで映像で見ている効果はあるかもしれません。この出来の悪そうに見えるアニメは結構忠実にアニメ化できています。つまり、テンポが尋常じゃないですね。1場面1場面の切り取り方が独特の時間感覚というか。ただ、15歳になったところなので、この後のペースはわかりません。

 やっぱりアリシアはいいですね。悪女の定義の勘違いが面白い云々というより、この娘の覚悟と一貫性がなかなか心地よいです。モノローグがあるようで感情が見えないのがちょっと描写不足感はありますけど、キャラにライドすると感情も感じられるようになります。
 キャラの深堀りはサブキャラについてはできていないですが、このペースは文庫本の形だとダラダラエピソードを入れられるより良かったです。たぶん、9話までに3,4巻くらいは読んでいると思います。

kindle unlimited加入で無料ですが、原作者にお金を回す意味で新刊を紙で買います。{/netabare}


9話 意図的ではないでしょうが、リズがキャラ論になっているのが面白い。

{netabare} 原作を5巻まで読みました。話の展開はネタバレになるので置いておきますが、キャラ萌えに関して言えば、やはり徹頭徹尾アリシアです。他のキャラはデュークからして、それほど自分を持っているキャラではありません。リズを除いてですが。

 ストーリーの出来もそれほどではありませんが、それでも大きな物語が感じられるのはアリシアのキャラの出来とリズの極端な描き方によるものでしょう。
 リズは良い意味で非常に気持ち悪く描けて、かつ悪人でないのが面白いキャラ造形です。原作者が意識しているかわかりませんが、女から見て気持ち悪いいい子を象徴しているのでしょうか。それが期せずして主役キャラのキャラ論になっている気がします。リズが今のポジションでいる内は面白いと思います。

 アニメの範囲は中途半端だと思いますが、結構楽しませてもらいました。独自性という意味では出色だったと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

悪女になりきれない悪役令嬢

原作未読 全13話

主人公の大貴族の令嬢アリシアは異世界転生者、しかも転生前にプレイしていた乙女ゲームの世界に転生してしまいました。乙女ゲームの中のアリシアは「悪女」として名を馳せており、転生したアリシアも憧れていた「悪役令嬢」を目指して努力していくお話しです。

他の悪役令嬢と違うのは、乙女ゲームでの悲惨な末路を回避するために善行を積もうと努力しますが、この作品での「悪女」の定義は現実に存在する悪を直視したうえでそれを変えるべく行動する強く気高い女性を目指すことで、他人に嫌われても理想論で抽象的なことしか言わない人には徹底的に論破していきます。

努力と才能によって裏打ちされている能力は高飛車な態度をしていても本当に困っている人にはその才能を発揮して助けますね。

そしてそのことを知っている人たちの信頼を得ています。

対立していたものも見放すのではなく、きちんと考えていて導いていましたね。
{netabare}
眼帯姿や他国に情報収集するのを相手に気取られないためといえ、国外追放で囚人服で手錠を嵌めながら国外へ歩いていく姿は、他の悪役令嬢ものとは一味違うお話でした。
{/netabare}
もし続きがあったら是非観たい作品ですね。

OPはLiyuuさん、EDは来栖りんさんが歌っています。

最後に、色々と変化球な悪役令嬢ものがあり、なかなか尽きないですねw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 10

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

胸焼けするほど甘ったるい内容でした

絵柄は良さげな感じで、声優陣も豪華な男性声優達で固められていたりと、女性向けの作品なんだろうなと思うのだけれど、歴史に残る悪役令嬢になるためにストイックな主人公の方が目立っているというかゴリ押しが過ぎる事もあり、くどさを感じる内容でした。

何より主人公の口から「歴史に残る悪役令嬢」のフレーズが毎回、何度も馬鹿の一つ覚えみたいな感じで飛び出すのはうんざりさせられるものがあったかな。加えてお話は砂糖やクリームをたっぷり使ったケーキのように甘ったるいもので、胸焼けするレベル。

主人公はいい子ちゃんぶるのが嫌いらしいが、むしろ立ち振る舞いとかいい子ちゃんの、それではないかなと。

正直、面白味をあまり感じない作品でした。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6

69.9 3 ラブストーリーで王子なアニメランキング3位
白雪姫(アニメ映画)

1950年9月26日
★★★★☆ 4.0 (40)
354人が棚に入れました
ディズニー初の長篇アニメは、制作後60年を経た今でも繰り返しリバイバルされ、新たな観客をふやしている。93年には大がかりな修復が施されたデジタル・ニュー・バージョンが公開(日本では94年)、全米だけで四千万ドル以上を叩き出す大成功。でも、原版ネガのわずかなキズまで消去したという新作フィルムには、どこか手作りの温もりが失われツルンとした印象。これまで幾度となく怖がらせてくれた魔女が、毒リンゴを作り、老婆に化ける場面のオドロオドロしさがあまり伝わってこなかった。ディズニー映画は音楽が良いので字幕版に限るという人も多いが、吹き替え版の“ハイホー"も捨てがたいですぜ。
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

白雪姫

ディズニー初の長編映画であり、世界初の長編アニメーション映画。
1937年にアメリカで公開され日本での公開は1950年。

原作のグリム童話をディズニーらしくロマンティックにアレンジされている
何年、何十年経っても色あせない名作
数々のアニメーターや作品に多大な影響を与えただけあって
俳優の動きを実写で撮影し1枚ごとに動画を起こす「ロトスコープ」を使った
なめらかな動きのある作画と耳に残る名曲の数々に何度も心奪われた。
ディズニー映画の中でも一番多く10回ほどは観た気がします。
{netabare}今月になってから職場でお子様達と3回も観たので思わず感想とともにレビューを残したくなりました。{/netabare}

<東京ディズニーランド版「白雪姫」との違い>
{netabare}
「白雪姫と七人のこびと」のアトラクションはご存知でしょうか?
アトラクション入口に「怖い魔女が登場します。小さなお子様はご注意ください」との謎の看板がある通り
「ホーンテッドマンション」並みに怖いと(一部で)言われてます。
乗っているゲストが白雪姫になったと仮定しているか、
お化け屋敷を想定して作ったのか謎ですが、魔女が主人公です。

襲ってくる木々や毒りんごをつくる魔女。突然現れる魔女の姿(しかも顔が近い 
魔女ファンには堪らない?アトラクションとなっております。
白雪姫はほんの一瞬しか出てこないくて、キスで目覚めるシーンもありません。
魔女が崖の上で大岩を小人たちに向かって落とそうとしているシーンで終わります。後味が悪い約2分30秒がとても長く感じます。
乗り終わった後スグに「ピーターパン」乗りに行って\ヒャッハーッ/してスッキリしたのは内緒です。{/netabare}

<雑談>
{netabare}
白雪姫はディズニープリンセスの中でも最年少の14歳。
そんな彼女を連れ、結婚した王子って凄いよなぁ・・とこの間友達と雑談していました。
友達「毒リンゴ食べて死んじゃった白雪姫にキスするなんて王子も変わってるよね。だって死んでるんだよ?」
私「グリム版はその辺知らないけど、一目ぼれした白雪姫に
せめての別れの挨拶にキスしたんじゃない?」
友達「そっか!でもお持ち帰りされるなんて羨ましい!!」
私「私も!!!」
と、珍しく女子成分多めでそんな感じの会話をしていました。
白雪姫と王子のその後も気になりますが、
「美」に執着していた魔女が一番嫌ってた醜い姿のまま最期を迎えるなんて
とても考えさせられます。まさに因果応報なのでしょうか。{/netabare}

<7人の小人>
{netabare}
・先生 Doc
・くしゃみ Sneezy
・おこりんぼ Grumpy
・おとぼけ Dopey
・ごきげん Happy
・ねぼすけ Sleepy
・てれすけ Bashful
おとぼけが喋らない理由は、自分が「喋ろうと試みたこともないから」となってるけど
実はぴったりの声優がいなかったためらしい。

ところで、皆さんはお気に入りの小人はいるでしょうか?
きっと7人のうちどれかは自分自身に当たるキャラがいると思いますが、
個人的にお気に入りはおこりんぼ。
最初は「女は全員毒を持っている」(まさに名言!w)と言って
白雪姫をよく思ってなかったが、お出かけのちゅーに照れてたり
白雪姫が魔女に捕まったら「白雪姫を助けに行こう!」と一番に駆けつけようとしたりツンデレなところがツボです。{/netabare}

年月も経ちパブリックドメインとして観やすいので
もし観てない方いたらオススメしたいです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 38

青陽 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

綺麗な動きしてるだろ…これ半世紀以上前の作品なんだぜ?

子どものころに観てから、しばらくの年月を経て
久しぶりにクラシック作品に触れてみるか、と思い視聴して驚きました!何回か観てるはずなのに、新鮮なんです。

名作が名作たる所以を理解しました。
どれほどの時を経ても色褪せないから名作と言われ続けているのですね。

何百年も前のクラシック音楽が、今もCMで使用され続けているのも同じ理由でしょう。


しかも、調べたらこれが世界初の長編アニメーション映画!?タイトルにも書きましたが、作られたのは60年以上前なので、世界初でも何もおかしくないんですけど…
それでこのクオリティーとは。もはや魔法ですよ

悪の華で知られる
ロトスコープという技法を使っているそうです。

悪の華は、あの作画はあれはあれでリアルな緊迫感が出て良かったんですけど
どうせ手のこんだ制作をするなら、白雪姫みたいに綺麗な女の子を描いてたほうがスタッフもモチベーション上がりそうですよね

あとは音楽がいいですね。たしか坂道のアポロンで『いつか王子様が』を聞いて白雪姫を見返したくなったんだと思います。
ディズニー作品を好きになるかどうかっていうのは、ミュージカルを受け入れられるかどうかが大きいんじゃないでしょうか?
最近はヴヴヴの影響か、きんモザの影響か知らないけど
急に歌うよ〜
って言葉をよく目にします。
確かにあの2作は唐突でしたが、ディズニー作品の場合は自然に歌に入っていくし、それによってキャラクターの心情が描かれているので、私は好きです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

愛と美を表現した見事なミュージカル

実は真面目にディズニー作品を見るのはこれが初めてでした(ファイアボールっていうショートアニメは見た事あります)。

それだけにこのミュージカル仕立ての演出を新鮮に見られたと思います。

白雪姫のお話自体は絵本か何かで何度も読んだ記憶があるのでなじみ深いです。


あらすじは要らないような気がしますが一応。
{netabare}
ある城に白雪姫という美しい姫が住んでいた。ある日白雪姫は城の近くで別の国の王子と出会い、恋に落ちる。

姫の美しさを妬んだ継母の女王は、狩人に白雪姫を森に誘い出しその場で殺し、心臓を抉り取ってくるよう命じる。
白雪姫を森で殺そうとした狩人だったが、彼女を哀れに思って逃がす。

白雪姫はより深い森の奥で七人の小人と出会い、王子を想いながら平穏に暮らしていた。
しかし白雪姫が生きていたことを知った女王は、自身の魔法で姿を変え白雪姫に眠りの毒リンゴを食べさせようとする。
{/netabare}


白雪姫はとても純真で幼くて、誰からも愛される人柄と容姿を併せ持った理想の美少女でした。


しかし物語上大事な存在であるはずの王子の影が思った以上に薄かったですね(笑)

序盤と終盤、美味しい所だけ持っていく辺りが流石王子様と言った感じでしょうか。


白雪姫に甲斐甲斐しく接し、最後まで愛し続けてくれた森の動物と小人こそが姫と寄りそうにふさわしいと思ったんですが、姫が選んだのは素敵な王子様だったんですね・・・。

白雪姫が森の奥で悲しみに暮れていた所を森の動物たちが元気付けてくれ、後に親しくなった小人たちも賑やかな共同生活で楽しませてくれました。

白雪姫が女王に命を狙われているとき動物たちが助けようとしたり、白雪姫が眠りについたとき小人たちはその身を守り続けました。


だから王子と白雪姫が結ばれた感動よりも、あれほど尽くして報われなかった小人たちに感情移入してしまい少し悲しい気持ちになってしまいました。多分こんな気分になるのはひねくれ者だけでしょう。


普通に考えれば、一目惚れした王子様のため森でしばしの辛抱をし、無事女王から逃れ王子と結ばれる。これ以上のハッピーエンドはないですね。



その他に、明るくて美しい白雪姫と嫉妬深く恐ろしい女王の対比が非常に巧く表現されていたのが印象的でした。

白雪姫は歌ったり踊ったりするのが大好きで、音楽に合わせて楽しい映像が流れることが多かったです。

逆に女王は不気味な部屋で怪しげな魔術を使い、残忍な性格を剥き出しにする場面が多かったです。

陽気過ぎず、陰気過ぎず、バランスの良い雰囲気の作品になりました。


追記:そう言えば白雪姫の作画は実際の人の動きを模倣して描くロトスコープの手法で作られているそうですね。
この前TVで白雪姫のモデルになった女性がインタビューを受けていたのを思い出し、ああそういうことかと合点が行きました。
お年を召されても少女のようにはつらつとした笑顔を浮かべている姿が印象的でした。
やっぱりあの軽やかでいて気品のある仕草は只者には務まらないのだと実感しました。


作画が素晴らしい、だけに留まらず今も高い評価を受け続けているのは、白雪姫のテーマソングと絶妙にマッチしたミュージカルの完成度なんじゃないでしょうか。

今もディズニーランドではこの映画の挿入歌「いつか王子様が」が用いられてますし、純粋に曲として評価されているということです。

後はそれを用いるタイミング・シチュエーションが巧い。ディズニーのミュージカルはそこも大きく評価されていると聞きます。

アニメで現実を超えるくらいのミュージカルを表現することに成功したことが白雪姫の何より凄い所なんだと思います。


ラブストーリーを期待して見るものではなく、白雪姫の純真さに、その美しい振る舞いと歌声に魅了される作品でした。

字幕で視聴したので白雪姫の美声を存分に堪能できました。もし見るならやっぱり本場のキャストで見た方が良いと思います。



突っ込むのも野暮な話ですが
{netabare}
女王は容姿を醜くする薬をわざわざ変装のために使いましたが、あれをそのまま白雪姫に飲ませてしまえば楽に目的は達成できたんですよね。
バンジョーとカズーイというゲームでは実際そうやって気に入らない娘を老け込ませてしまう魔女が出てきましたし、やっぱり白雪姫がしわしわの老婆になるのはビジュアル的にマズかったんでしょうね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
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